紛失

自分の所有していたはずのもの。それがいつの間にか無くなっている。



犯人はどこのどいつだ!?と怒りつつも、平静に事を受け止める。



それはなくなってしまったという事実だけは。



数日後、またもや無くなっている。明らかに身内の犯行としか思えない。



間柄の悪い父親に詰め寄る私。



怒号を浴びせるも、白を切る一点で埒があかず。



結局平行線のまま、有耶無耶になってしまった。